生粋の上原っ子、森山直太朗が代々木上原について語りだしたら止まらなくなった!

「代々木上原についてもっと深く知りたい」と迫ってみたら、続きは行きつけの店で、という流れになった。

「このたびは、代々木上原の魅力を伝えてくださるとのこと。僕が言うのもなんですけど、本当にありがとうございます」

店につくなり開口一番、そう言って頭を下げた森山直太朗さん。彼は代々木上原生まれ、代々木上原育ちの生粋のローカル。

ご本人いわく、「代々木上原絡みの仕事は断ったこと、ないんじゃないかなぁ」というほど、地元に対する愛は深い。デビュー前、駅前のアーケード下で弾き語りをしていたエピソードは有名だ。

「この街を離れていた時期もあるんですが、再び降り立った時の印象は、相変わらずこの街、つかみどころがないなぁ、って感じでしたね(笑)。

代官山、中目黒、吉祥寺だったら、ぼんやりでもみんなが思い浮かぶ共通のイメージってあるじゃないですか。でも代々木上原って、それがないんですよね。富裕層が住んでいるイメージ? それって、大山町に限った話じゃない?(笑)。

まぁ、たまになんでこんな狭い道を大きいサングラスかけてデカイ車に乗った女の人が走ってるんだ?っていう光景はありますけど、僕にはあまりピンとこないかもしれない」


一般的なイメージとは裏腹に、この街で育った森山さんにとって、代々木上原は「程よい距離感が心地いい下町」だという。

「切ったことなんて一度もない美容院のにいちゃんが、普通に"ウイッス!"って挨拶してきたかと思えば、スーパーで普通に買い物していても、プライバシーは保ってくれる。これは僕がこの仕事をしている人間だからっていうわけではなくて、誰に対してもそう。

今って何かと隣近所との付き合いって難しいじゃないですか。でも他人行儀でもなく押し付けがましくもない、っていうのかな。代々木上原は圧倒的に人との距離感が心地いいんです」

森山さんいわく、創作活動をするうえでもいい環境なのだとか。

「衣食住、ある程度そろってはいるけれど、情報量がほどほどなのがちょうどいいんです。あんまり多すぎるのもダメだし、選択肢がいい意味で少ないのがいいのかなって。人って、物足りなさの隙間に想像力が湧いたりすると思うから」

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