Tシャツの下に磨かれた筋肉を隠し持つ、丸の内勤務の会社員。そのストイック過ぎる食生活とは(1/3)[東京カレンダー

アッパー層の男性ほど、ストイックに身体を鍛えている。

鍛えれば鍛えるほど、結果が見えるのが筋トレ。

浮かび上がるシックスパックに、盛り上がる上腕二頭筋、甘美な陰影を描く広背筋…。

筋肉が成長する過程に、男たちはヤミツキになるという。

ならば、止まらない筋肉への情熱を、聞いてみよう…。

前回は、筋トレでモテ始めたという経営者を紹介した。さて、今回は？

【今週の筋トレ男子】
名前：フェルナンドさん（29才）
職業：会社員
身長／体重／体脂肪率：184cm／76kg／8%
筋トレ歴：3年
通っているジム：GOLD'S GYM
交際：未婚

カッコ悪い自分をどうしても許せなかった

待ち合わせ場所に現れた彼の第一印象は、“イケメンサーファー”。

どこが筋トレ男子なのかと訝しんでしまうほど、細見えする男性だ。

背が高くスタイル抜群なのは一目瞭然だが、ハーフパンツからのぞくふくらはぎは細いし、不自然なほど筋肉が盛り上がっている部分もない（ように見える）。

彼がこの企画の対象者として適しているのか、正直、不安を抱えたまま取材はスタートしたのだが…。

そんな心配は、彼がシャツを脱いだ瞬間吹き飛んだ。

脱ぐ前の姿からは、彼が鋼の肉体を持つことは想像できない

「きっかけはごくごく単純です。社会人2〜3年目のときに、ベルトにお腹が乗った自分の姿に衝撃を受けて（笑）。薄々気づいてはいたのですが、同期に“お腹出てない？”ってズバリと言われたのを機に、カッコ悪い自分と決別することにしたんです」

元々太らない体質だったこともあり、“どうにかなるだろう”とタカをくくっていたという。

だが、10kg増えた体には、入社式で着たスーツが入るはずもなく…。他人に指摘されてしまうほど、だらしない体になっていた。

「仕事もハードだったので、ジムに通う時間を捻出するには睡眠時間を削るしかなくて。なので、24時間営業で、出張先でも通えるよう店舗数が多いジムを探しました。

あと、給水器があるかどうかも大事でしたね。ほら、ペットボトルを毎回購入するのって、重いし面倒くさいじゃないですか。給水器があれば、プロテインシェイカーに直接入れられますからね。これって、地味に重要なポイントですよ（笑）」

結果、すべての条件をクリアしたうえ、「いい体をしている人がいちばん多かった」というゴールドジムに通うことを決める。

目指す体型は、カルバン・クラインの下着モデル・Matthew Terryに照準を定めた。

週3回のジム通いで、まさかのトレーニング貧乏に…