2018.08.14
恋と友情のあいだで 〜里奈 Ver.〜 Vol.8―あの頃の二人を、君はまだ覚えてる...?
誰もが羨む生活、裕福な恋人。不満なんて何もない。
でもー。
幸せに生きてるはずなのに、私の心の奥には、青春時代を共に過ごした同級生・廉が常に眠っていた。
人ごみに流され、都会に染まりながらも、力強く、そして少し不器用に人生を歩む美貌の女・里奈。
運命の悪戯が、二人の人生を交差させる。これは、女サイドを描いたストーリー。
派手な女子大生生活の後、総合商社での理不尽な社会人生活に疲弊した里奈は、7つ年上の直哉との結婚したが、夫との愛情格差に不満を抱いている。
そんな中、廉の結婚式に呼ばれた里奈は、彼への友情が少しずつ変化し始める。
廉の結婚式のあと、私たちの連絡頻度はさらに増した。
シンガポールと東京の時差はたったの1時間であるため、私たちは海を越えているとは思えない気軽さでLINEのやり取りをしていた。
「今、帰宅中」
東京の午前0時頃になると、ほぼ毎晩のように廉からメッセージが届く。
そこから30分、長ければ2時間近くもチャットが続くのは、もはや習慣になっていた。しかし内容は、やはり深い意味を成さないものばかりだ。
学生時代の他愛もない思い出や、同期たちの噂話。あるいは、天気の話だけで終わる日すらある。
だが、そんな廉とのやりとりは、仮面夫婦生活に疲弊した私にとって単純に癒しの時間だったのだ。
そして、そんな正体不明の関係に先に踏み込んできたのは、廉の方だった。
「ていうか、毎晩夜中にスマホいじってて、旦那は怒らない?笑」
「大丈夫だよ。お互い、もうそんな関心ないから。むしろ、新婚のそちらは?笑」
すぐに既読がついたのに、テンポよく進んでいたLINEに暫しの間が生じた。
私は正直に答え過ぎたことを一瞬後悔したが、そもそも、これがすべての始まりだったのだ。
「そっか。実は、俺も最近ちょっと微妙。笑」
“笑”という文字を乱発する不自然さが、すべてを物語っていたと思う。
こうして私たちは無意識に、友情から一段発展した「共犯意識」なるものを持ち始めたのだ。
甘酸っぱい気持ちになってしまいます
この共犯者意識、既婚者の友だち以上恋人未満の甘い気持ちわかるな
外からみたら完全に不倫なんだけど、本人たちのなかではプラトニックな限り不倫じゃない
とはいえ今日一線を超えちゃうのかな?
超えたあと2人の関係がどう変わるのか、楽しみです
LINEのやり取りや、密に連絡を取っていたゆえに直接会うと妙に気まずいドギマギ感は想像でき、
どきどきしてしまいました。。
甘酸っぱい青春のようで罪深い禁断の話ですが現実にありそうな話で怖いです。
里奈の立場にも奪われる妻側の立場にもなりたくないです。
東カレの世界をあくまで客観的に、毎日楽しく読んでいますが
2年の習慣が積み重なると色々とすり込まれ...続きを見る、結婚願望が薄れてきている26歳女です。笑
これから大変だなあ周り巻き込んで不幸にして。
子供いないだけまだマシだったのかなあ…
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