私、愛されてる? Vol.7

私、愛されてる?:「夫はATM」と割り切れない妻。愛のない夫へ突きつけた禁句とは?

あなたは、「夫から愛されている」と断言できますか?

結婚3年目。少しずつ、少しずつ「マンネリ」に陥ってしまったとある夫婦。

熱烈に愛されて結婚した筈なのに、幸せになるために選んだ夫なのに…。

狂い始めた2人の歯車は、果たして元通りになるのだろうか。

これは、東京の至る所に転がっている、

「いつまでもいつまでも、幸せに暮らしました。」の後のストーリーです。

夫の愛情を取り戻そうと奔走する専業主婦の真希。日舞のお稽古で出会った魅力的な人物に、思わぬ刺激を受け夫に本音をぶつけるが、夫の反応は薄かった。


ー返事、遅れてごめん。今夜話そう。

健介からのLINEの返信が来たのは、実家に泊まった翌日、姉の友人が主宰するお菓子教室に飛び入りで参加させて貰っている時だった。

ゆったりとした時間の中でお菓子作りに没頭していると、自分と健介の間にある深く大きな溝のことを、少しだけ忘れることができる。

クリームを入れた固めのシューの上にチョコレートで作った蝶や花を飾りながら、真希は愛らしい姪の麻里子の反応を想像し自然と笑顔になった。

誰かの笑顔のために食事やお菓子を作るのが、どれだけ幸せなことなのかを再認識する。自分の料理は、長いこと人を笑顔にしてない、ということも。

「真希ちゃん、凄く上手だわ。」

姉の友人に声をかけられる。この辺りでも有名な資産家の夫を持つ姉の友人達は、皆恵まれた主婦ばかりだ。

レッスンの最中、姉が何気なく口にする“記念日に振る舞われた夫の手作りディナー”や夏のバカンス先といった話題から、姉が義兄から大切にされているという生活が透けて見えた。

そんな生活で満たされた姉の笑顔の眩しさは、時々真希を窒息しそうなほど苦しくさせる。

ー比べてはいけない。

そう頭では分かっていても、自分に関心を失い会話すらままならない自分の夫と、ここにいる妻達の夫との差はあまりにも明白である。

幸福な女達の集まりの中にいて、違和感を感じたらお終いだと真希は思った。

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