ネブミ男 Vol.8

飲みの席に突如現れる“夜泣き爺”。女より厄介な、結婚できぬ男のこじらせっぷりとは

東京に“ネブミ男”と呼ばれる男がいる。

女性を見る目が厳しく、値踏みすることに長けた“ネブミ男”。

ハイスペックゆえに値踏みしすぎて婚期を逃したネブミ男・龍平は、恋愛相談の相手としてはもってこい。

相手を値踏みするのは女だけではない。男だって当然、女を値踏みしているのだ。

そこで値踏みのプロ・龍平に、男の値踏みポイントを解説してもらおう。

これまでに、姫気質な「ワタシ姫」春菜や、自称サバサバ系の鯖女子・麻里子や、円満大王の由香子自虐ネタを連発するカサカサお化けの洋子を見てきた。

今週、彼の元にやってきたのは...?


今日は、龍平が会社員時代からお世話になっている陽介に呼び出され、帝国ホテルの『ラ ブラスリー』へやって来た。

ここのワゴンで運んで来るローストビーフは絶品で、龍平は久しぶりに食べるその味に思いを馳せながら先輩・陽介を待つ。

普段は男性の相談はあまり受けないが、今回は番外編と言ったところだろうか。

「龍平、久しぶりだなぁ。元気だったか?」
「はい、お陰様で何とか。陽介先輩もお元気そうですね。むしろ、若返りました!?」

陽介は会社でもかなり上の方の役職に就いている、仕事のできる男だ。

ストイックに身体を鍛えているためスタイルも良く、特別憧れている先輩なのだ。年齢を感じさせないそのオーラと若々しさに、龍平は毎回素直に感心するのだ。

「独身生活が最高に楽しいからなぁ。龍平は、彼女できたのか?」

「いや、それがまぁ絶賛こじらせ中で...」

「龍平はまだ若いから、引く手あまただろ?」

龍平の知っている陽介は、無敵だった。バツイチではあるが、食事会に行けば女性ならば誰もが目をハートマークにしてしまうほど、とにかくモテていた記憶がある。

しかしこの後、時間の経過と共にそれは過去の栄光であり、現在の陽介がモテなくなってしまった現実を、龍平ははっきりと悟ることになる。

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