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  • 二人の間で揺れる花嫁 Vol.2

    二人の間で揺れる花嫁:「ずっと後悔してた…」29歳女の結婚直前。大好きだった元彼からの甘い誘惑

    俺、本気だから


    「なあ、真子。今日会って、やっぱり確信した。俺には真子しかいないって。真子が少しでも俺に気持ちが残っているのなら、一度真剣に考えてくれないか…?」

    「ありがとう。…でも、もう私決めてるから」

    かつての自分がずっと待っていた言葉ではあるが、今の自分には圭一がいる。

    「本当に?それが真子の本心…?」

    俊はそう言って真子の目をじっと見つめた。

    「返事はまた今度でいいから。もう遅いし、そろそろ帰ろうか」

    そうしてその日は、そのまま俊と別れた。


    家に帰ると圭一が来ていた。圭一とはお互いに合鍵を持ち、自由に行き来しているのだ。

    圭一はよほど疲れていたのか、ソファでスヤスヤと眠っている。風邪を引くから起こそうと思ったとき、圭一の手元にパンフレットのような物が見えた。

    —これって…

    それは、結婚式のパンフレットだった。その中には、真子が気になっていた『アールイズ・ウエディング』のものもあった。

    —圭一、調べてくれてたんだ…

    喧嘩して以来、初めて連絡を取り合わない日々が続いていた。その間、彼は話し合いをする気などないのではないか、と不安に思っていた真子だった。しかし、圭一は圭一なりに色々と考えてくれていたのだろう。

    「あ、真子、お帰り。ごめん、寝ちゃってた」
    「ううん、疲れてるんでしょう?ベッドで先に寝てて」

    圭一の顔を見ると、罪悪感からか胸がキュッと締め付けられる。

    そして圭一が先に寝た後、真子は今日のことを振り返った。そして、俊に言われた言葉を思い出す。

    —ずっと、後悔していたー

    この言葉が何度も何度も脳内で再生される。真子は頭の中から俊を追い払おうとInstagramを開き、『#アールイズ・ウエディング』のページを開いた。

    真子が心動いた美しいザ・モアナチャペルでの結婚式。真子の隣には、もちろん圭一がいるはずだ。

    その時、真子のスマホが震えた。

    「無事に着いた?さっきの話、俺、本気だから」

    俊からだった。真子は思わずスマホをぎゅっと握る。


    ―あのとき、もし俊についていったら…?


    一瞬でもそう考えた自分に、驚きを隠せない。そして真子はこの日、眠れぬ夜を過ごすのだった。


    NEXT▶5月23日更新予定
    最終回。真子が選んだのは…?

    真子がチェックした「アールイズ・ウエディング」のインスタグラムはこちらから>>
    圭一がパンフレットを取り寄せた「アールイズ・ウエディング」の公式HPはこちらから>>

    ◆衣装協力:1P目女性/ワンピース¥8,900〈ファビア/オットージャパンTEL:0120-666-010〉男性/スーツ¥98,000、シャツ¥18,000、タイ¥13,000〈すべてデザインワークス/デザインワークス ドゥ・コート銀座店TEL:03-3562-8277〉、その他スタイリスト私物 3P目男性/長袖ポロシャツ¥26,000〈フェデーリ〉、パンツ¥25,000〈ソリード/ともにビームス ハウス 丸の内TEL:03-5220-8686〉

    アールイズウェディング②PC

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