シバユカ Vol.13

シバユカ 最終回:他人の幸せを妬む女たちへ。私がセレブ婚を手に入れた、たった1つの理由

−男に頼って、何が悪いの?−

慶應大学卒の学歴を有していながら、大手不動産会社の役員秘書に甘んじている“シバユカ”

“結婚ありき”の人生を描いており、早々にお食事会は無意味だと悟る。目指すべき姿に向けて、理想の相手を探す日々。

そんな中、慶応テニスサークル時代の先輩でイケメン・爽やか・御曹司と三拍子揃った一ノ瀬大地と再会。初デートで直球告白される。

大地には婚約者がいるという噂を耳にするも、自分の直感を信じるが、ある日大地の婚約者だという女と鉢合わせしてしまう。

しかしシバユカはただでは転ばない。

「元カレと会うな」と言ってきた大地のジェラシーを利用し、逆に自分を結婚前提で両親に紹介するよう大地に迫るのだった。


ラスボス、現る


−この人が、大地くんのお母さん…。

帝国ホテルのトラディショナルダイニング『ラ ブラスリー』の個室。

大地の後に続いて部屋へと足を進めた私は、上座にいる彼の父親、そしてその隣で静かに微笑を浮かべる母親を一目見て…強敵だ、と悟った。

童顔で、綺麗と言うよりは可愛らしい雰囲気。しかし人当たりの良い穏やかなその笑顔は、滲み出る知性をカモフラージュしているようにも見えた。

こういう女性は、油断がならない。

「…こちらが柴田有香さん。話をした通り、結婚前提で付き合っている人です」

大地がそう紹介してくれて、私は父親、そして母親に目を合わせてから頭を下げた。

「初めまして。今日はお忙しい中、本当にありがとうございます」

顔を上げたら、案の定、母親の射抜くような視線にぶつかった。しかし次の瞬間には、もう柔らかい笑顔に戻っている。

「まあ、可愛らしいお嬢さん。どうぞお座りになってね」

【シバユカ】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo