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  • ホテルとバスルームと Vol.1

    改めて『星のや東京』を徹底取材して分かった!『星のや』はおもてなしの日本代表だった


    「ホテルとバスルームと」。この連載では、日本各地の素晴らしいホテルと、そのバスルームへのこだわりを紹介していく。

    第1回は、大手町にある『星のや東京』。“塔の日本旅館”というコンセプトを掲げ、2016年の開業以来、各国のゲストから高い評価を受け続ける宿である。その理由を知るべく、早速、内部を覗いてみよう。

    ■まず、靴を脱ぐことで、非日常体験のスイッチを入れる!


    大手町のオフィス街を通り抜け『星のや東京』の扉をくぐると、そこは一変して異世界だ。もちろん、どのホテルも館内に入れば静寂に包まれたり、優雅な雰囲気があるが、ここには別格のギャップがある。

    旅館と同じく、まずゲストはエントランスで靴を脱ぐ。これは西洋型のホテルとの違いを示すためであり、非日常体験への“スイッチ”だと同社広報の岩岡大輔さんは話す。

    「他の『星のや』はエントランスからレセプションまで距離があり、移動することで日常から非日常の切り替えが行われる仕様になっています。例えば『星のや京都』は船で川を移動しますし、クルマに乗ってアプローチを楽しんだ後チェックインする施設もあります。でも東京の場合は土地が少ないですから、別の方法のスイッチが必要だったんです」

    確かに、靴を脱いだ瞬間にリラックスした気分になる。素足になると、都会の中心にいることを忘れてしまうのだ。

    そして脱いだ靴は、靴箱を兼ねた左の壁に仕舞われる。竹を編んだ靴箱兼壁は高さ約12m。普段は小物でしか見ない伝統工芸を巨大なサイズで目の当たりにするのが新鮮だ。

    その後、館内にいる限りはずっと素足であり、フレンチのダイニングへも裸足で訪れるというのが面白い。


    エントランスを進むと突き当りには日本の歳時記を表す植物と影絵が設えられている。例えば4月中は翌5月の行事である端午の節句を表現。菖蒲の花が生けられ、鯉の影絵が障子に浮かんでいる。

    「菖蒲には勝負に勝つという意味合いがあり、厄除けとしても用いられてきました。鯉は“鯉が登るように出世できますように”との願いがかけられた縁起物ですね」

    と、普段は意識しないような日本の風習を知ることができる。そうして知的好奇心をくすぐられたら、いざチェックインのためにレセプションへ……行く必要はない。

    実はここでは予約名を伝えるだけで客室に案内され、客室内でチェックインを行う。

    これは長旅に疲れたゲストへのいたわりであり、少しでも長くプライベート時間をもってもらうための計らいと言える。

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