裏切られた妻たち Vol.13

「僕から誘った…」浮気相手との直接対決で彼女をかばう夫。絶望した妻に突きつけられた、ひとつの真実

一見、何の問題もなく幸せそうに見える仲良し夫婦。

けれども彼らの中には、さまざまな問題を抱えていることが多いのだ。

仲良し夫婦だと思っていた北岡あゆみ(32歳)は、あるメールをきっかけに、夫である樹が浮気をしていることを知った。

樹との話し合いの末、「チャンスが欲しい」と言う彼に一度はチャンスをあげようと思うものの、気持ちが収まらない。そこであゆみは、浮気相手を入れての話し合いをすることに決めた。


「樹の妻のあゆみです。一度、お話しさせていただけませんか?」

夫の浮気相手である神山由香里には、あゆみ自身がメールを送った。樹とやり直すにしても別れるにしても、どうしても会っておきたかったのだ。

するとしばらくして、返事がきた。

「承知致しました。今週末でしたら大丈夫です」

「では、土曜日の15時、お台場のヒルトン東京に来てください」

自分が冷静でいられるように、敢えて外を選んだ。彼女を家にあげたくない、という思いもある。

そしてもう一人、ダメ元でメールを送った。

「星川さん、お世話になっております。お願いしたいことがありまして…」

料金が発生することは承知していたが、こんなお願いを聞いてくれるとは思わなかった。しかし、星川からは意外にも「承知致しました。では、伺います」と返事が来た。

—こんなことをして、何になるのだろう?余計惨めになるだけかもしれない…

何度もそう思い直しては後悔したが、もう後には退けなかった。



土曜日の14時半。あゆみは早目に家を出て、今までの経緯を話しながら、星川と少し打ち合わせをした。

「そんなことになっていましたか…。北岡さんも、案外馬鹿なことをしますね」

相変わらずの言い方だな、と思いながらも、星川が来てくれただけで有り難かった。

「今日の目的は、相手の方を見て慰謝料を取るか考えたい、ということですか?」

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