ハイスペ婚の履歴書【夫】 Vol.2

妻の“苗字”に惚れて結婚を決めた男が感じる、底知れぬ息苦しさ:ハイスペ婚の履歴書【夫】

好き、じゃなきゃ結婚できない。
でも好き、だけでも結婚できない。

東京で勝ち組でいつづけるには生まれ・学歴・収入・ビジュアルが複雑に絡んでくる。欲望と打算と、認めたくない妥協と。

勝ち組と言われる結婚をした夫婦たちは、どう折り合いをつけハイスぺ婚に至ったのか?

披露宴で聞かされる新郎新婦の馴れ初めなんて、正直もう聞き飽きた。ハイスペ婚の真実、知りたくない?

超絶美女と結婚した弁護士・が嫉妬する、西園寺とは…?


年収3,000万円:康孝(36歳)渉外弁護士の場合


康孝とは19時に『ザ・ラウンジ by アマン』での約束だったが、かなり前から店に着いていたらしく、彼は既にコーヒーを飲み終えたところだった。

と同級生とは思えない貫禄があるが、不思議と威圧感は無い。腕に巻き付けたパテックフィリップに見入っていると、子供でもなだめる様に話し始めた。



これはパートナーになった時に義父から頂いた物です。私は尚子さんとの結婚の際、西園寺家に婿入りしています。

彼女との出会いは、慶應大学のゴルフサークルでした。慶應には塾高からで、内部生の中ではごく一般的なサラリーマン家庭なんじゃないでしょうか。

僕が育ったのは代々木上原です。メーカー勤務の父にはとても手の出ない場所に住んでいたのは、官僚をしていた祖父の家に同居していたからです。

都心の一等地から通っていたせいもあって、塾高の中でも、幼稚舎上がりの連中をはじめ金持ちのグループと放課後を共にする様になっていました。

驚いたことに、みんな小遣いは無制限の様で、常に財布に3万円入っているんですよ。私は一緒に遊びたい一心で小遣いをせがんだのですが、ひどく怒られまして。

しかし多感な時期ですから…住んでいる場所も通っている学校も一緒なのに親の収入だけ違うというのが、納得できなかったんですね。

誤解の無いように言っておきたいのですが、私は小遣いをもらえなかったことが不満な訳ではありません。

…ただ、分相応の生活、郊外のマンションで暮らしていれば味わわなくて良かったことなのにと、父を疎ましく思っていました。

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