男女のAorB〜回答編〜 Vol.1

男女のAorB〜回答編〜:出会ってすぐ家に行った女or3ヶ月焦らした女。本命彼女に選ばれたのは?

大毅が選んだのは...A:2回目のデートで契りを結んだ女


たしかに、最初は留衣のことが好きだった。何としてでも手に入れたいと思ったし、“おあずけ”をくらっても待とうと思っていた。

しかし3ヶ月の間に、僕はどんどん冷静になっていったのだ。

待たされれば待たされるほど、疑問が心の中に広がっていく。この無駄な駆け引きはなんなのだろうか、と。

決して、遊びで留衣に近づいたわけではない。こちらだっていい年齢だし、真剣に交際を考えていた。

それなのに、妙な恋愛バイブルのルールに縛られているかのような留衣。そんな彼女の行動が徐々に面倒になってきたのだ。

好きならば待てばいいのかもしれない。

だが逆に、僕のことを好きでいてくれるならば、何故そこまで固執するのか、分からなかった。

そこまでして守りたいものは、なんなのだろうか、と。

結局3ヶ月経って、初めて契りを交わした。

しかしその時には最初の熱はすっかり冷めており、僕の心が再び燃え上がることはなかった。

そしてそんな時に現れたのが、明美だったのだ。


留衣とは対照的に、明美は僕にストレートでジャブを打ってきた。素直な気持ちを包み隠さず伝えてくれる女性に対して、嫌な気分になる男性はいないだろう。

「明美ちゃんに彼氏がいないの、不思議だね。こんな綺麗で性格もいいのに」
「そういう大毅さんこそ、どうして彼女がいないんだろう?」

竹を割ったような性格だけれども、そのストレートさが僕には心地よかった。

実は初デートの段階では、僕はまだ留衣のことを思っていた。しかし2回デートするうちに、徐々に明美に惹かれ始めていたのだ。

「私、大毅さんのことが好きです」

2回目のデートの別れ際。中目黒の日本酒バーを出た途端に、ちょっと恥ずかしそうに思いを告げてくれた明美を、とても愛おしく思った。



こうして僕は、明美を選んだ。

遅々として進まなかった留衣に比べて、明美とは同じテンションでスムーズに関係が深まったし、いつも自然体の明美のほうが一緒にいて楽しいと思ったのだ。

歳を取るほど、皆プライドばかりが高くなり、自分を守ることに必死になる。それは、生きてきた期間が長くなるほど、傷つかないように己を守る防衛術を身につけてしまうから。

断られるのが怖いし、フラれるのはもっと怖い。

しかしそんな無駄な自己防衛ばかり働いて、本当に大切なものを見失うことがある。

好きなら好きで、もっと素直になればいい。僕は、明美からそんな大切なことを教わった気がする。

大人になればなるほど、こじれていく。

だからこそ素直で、ストレートな愛情表現をしてくれる女性は何より魅力的だ。


この回の【出題編】はコチラ


▶NEXT:4月7日土曜更新予定
テーブル席か、カウンター。初デートで”落とせる”のはどっち!?

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

この記事へのコメント

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No Name
両方食ったのかよクズ男。
2018/04/01 05:1999+返信28件
No Name
結局この男は、女性に好きですとも付き合ってくれとも言ってないのに、待たされたとか意味わかんねー
女に言わせてやらせてる、チキンでカスな男だよねこれ
2018/04/01 05:3699+返信13件
No Name
結局どっちともヤってたのね。
出会った順番逆だったらどうだったんだろう?
単に新規の方が新鮮だからじゃない?
2018/04/01 05:2199+返信13件
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