シバユカ Vol.5

シバユカ:世の中の男は2種類に分けられる。結婚して幸せになるため、選ぶべき男とは?

−男に頼って、何が悪いの?−

「恋の大三角形」に登場したゆるふわOL・“シバユカ”は、慶大経済学部卒の学歴を有していながら、大手不動産会社の役員秘書に甘んじている。

彼女には、思い描く理想像があるのだ。

“結婚ありき”の人生を描くシバユカはさっそく婚活に勤しむが、早々にお食事会は無意味だと悟る。

お食事会以外での出会いを求めて港区タワマンホムパに参加。

そこで出会ったマリナは、パトロンの力で原宿にカフェをオープンしたTHE港区女子

カフェのレセプションでマリナからパトロンを紹介され、なんとシバユカも資金援助の提案を受けるが、元カレ・祐介の助言で冷静になるのだった。


留美先生の夫


社会人になって迎える、2度目の春。

私は未だ不動産会社の秘書部でOLをしながら、留美先生のお料理サロン“Rumi’s Table”でアシスタントを続けている。

「じゃあ…私はこれで失礼します」

土曜の午後レッスンの後、すべての後片付けを終えると、もう窓の外は薄紫色へと変わっていた。

荷物をまとめながら、すっきり片付いた広いリビングを見渡して、私はうっとりしてしまう。

テレビはもちろん生活感を感じさせるものは一切なく、白を基調にモダンでセンスの良いインテリアが並ぶ空間…。

小さく憧れのため息をついていると、留美先生の声がした。

「ね、この後予定がなければうちで食事していかない?レッスンで作ったお料理、まだけっこう余ってるの。夫ももうすぐ戻るみたいだし、良かったら皆で」

「え…いいんですか?」

ありがたい誘いだった。

なぜなら今日のメインだった絶品スペアリブは、留美先生の数あるレシピの中でも特に人気がある。私も大好物のメニューなのだ。

それに…。

−留美先生のご主人、どんな人なんだろう?

姿は時々見かけるため挨拶をしたことくらいはあって、穏やかで気さくな人柄であることは知っている。しかし、ゆっくり話したことはこれまで一度もなかった。

憧れの夫婦と食事をともにできるなんて。

願ってもない機会に、私は心を躍らせた。

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