天現寺ウォーズ Vol.9

生粋のセレブ妻がすべてを賭ける、慶應幼稚舎受験。試験開始10分で決まった無残な結末とは

勝ち組女である“港区妻”には、純然たる階級がある。

頂点に君臨するのは、名門に生まれた生粋の「東京女」。

地方出身で元CAの桜井あかりは、結婚により港区妻の仲間入りを果たしたが、“お受験”によって、その格差を知ることになる。

あかりは説明会で慶應幼稚舎への憧れを募らせるが、大手教室の対策講座では、幼稚舎受験ファミリーの驚異的な受験対策に衝撃を受ける。

そして新学期。旬の成長を妬んだ幼稚園のママ友から中傷を受けるも、玲奈と百合と話し、自分を取り戻したあかりは、ついに本番に突入する。


「良かった…これで願書は全部無事に提出できたね」

目まぐるしい受験直前期の、久しぶりの休息。

借りていた資料を返すために凛子と待ち合わせをして、カフェで一息ついた。最後の国立小学校の願書が、ようやく出せたのだ。

「あかりちゃん、私立は幼稚舎しか出さなかったんでしょ?お教室泣かせよ、ミキ先生に怒られたでしょ」

その言葉とは裏腹に、凛子は至極楽しそうに笑う。

そう、悩みに悩んで、修司とも相談した結果、旬の受験校は、幼稚舎と国立3校に絞っていた。でも、と凛子がやや心配そうに言う。

「それ…一般的には全敗するラインナップだけど、大丈夫?」

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