港区男子の買い物事情 Vol.1

40歳までに自社ビルを建てるのが目標の、草食系港区男子の買い物事情

港区男子は、シビアである。

類まれなる才能で、一般人ではそう簡単に手にできないような大金を稼ぐ彼らは、強いこだわりを持っている。

「高ければ良い」なんて考えは、昔の成金の話だ。

2018年を生きる港区男子は、こだわりが強いからこそ買い物に対してもシビアである。

では一体、彼らはどんなものにお金を払っているのか?その実情を探ってみよう。


〈今週の港区男子〉

名前:アレックスさん(36歳)
職業:外資系人材紹介会社に勤務するほか、会社も経営
年収:ヒミツ
交際:未婚。既婚歴なし

カナダの名門大学を卒業後、28歳で日本に帰国


外資系のヘッドハンティング企業でアジア地区ナンバーワンの成績に輝いた実績を持ち、1人で年間1億を超える売り上げを叩き出す人物。

そう聞いて想像したのは、ギラギラした脂の乗ったビジネスマンだったのだが……。

タクシーから颯爽と降りてきた人物が、まさかその人だとは気づかないほど、長身の爽やかなイケメンなのである。

ジュエリーブランドの会社を経営する両親の元にロスで生まれ、8歳で日本に帰国。

高校からはバンクーバーに留学し、そのままカナダの名門・サイモンフレーザー大学でビジネスマーケティングを先攻。ちなみにこの大学は、カナダの大学ランキング上位の常連校。

卒業後はファイナンシャルアドバイザーとして5年働いたのち、28歳で日本に帰国した。あまりの輝かしいプロフィールに、眩暈を覚えるほどだが、本人はいたって淡々とクールに話す。

「日本に帰国したのは、バンクーバーに刺激を感じなくなったからかな。それと、バンクーバーの人間って、見栄っ張りが多いんですよね。稼いでいるように見せるために、わざとクレジットカードを多く持ったりとか(苦笑)。なんか、そういう仲間たちと一緒にいると、自分もそうなっていくような気がして、危ないなって」


日本で就職した3年目には、売り上げのアジアレコードを樹立


実はアレックスさんには双子の弟がいる。学校は違うが同じバンクーバーに留学していた彼は、ひと足先に日本に帰国していた。

「弟から日本はすごく楽しいし、それこそ刺激的だって聞いていて。それで帰国を決めました」

だが、カナダ時代同様、ファイナンシャルプランナーとして働こうと思っても、日本とは必要な免許が違うことを知る。

「受験しようにも、当時は日本語がヤバい状況で(笑)。ほぼ80%以上、会話にも英語が混ざってしまっていたから、受験なんて到底無理。そこで、現在勤めている会社に依頼者として相談したんです」

ところが、逆に自社へ来ないかとスカウトされる。

「ヘッドハント業界はもちろん未経験でしたが、セールスの経験はあったので、大丈夫かなって。給料も歩合の部分が大きいから、やり甲斐もあるし。それで今に至るまで8年間、そこで働いています」

冒頭でも紹介したが、香港、シンガポール、マレーシア、中国、日本を抱える東南アジア地区600人のトップに立ち、アジアレコードを作ったのは、就職後3年目だったという。

当然、年収は上がる一方。だが、「物欲がないんです」と彼は笑うが…。

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