エリート亮介の嫁探し Vol.13

エリート男を手に入れるためには、手段を選ばない?策に溺れた女が迎えた、無残な結末

エリートとはフランス語のéliteが由来で、「選び抜かれた人」という意味だ。

東京大学出身、その後大学院を経て世界的IT企業のアメリカ本社への転職が決まっている亮介は、まさに世に言う”エリート”。

ビザ取得のため、日本に一時帰国している半年の間に、亮介は日本での婚活を決意する。

元カノの里緒と再会し、亮介はやり直そうと決意する。

そんな中、ジョギング中に知り合った一言により、里緒が会社を辞めた理由が不倫によるものだと知る。

それを確かめようと昔のバイト仲間の健太に確認すると、亮介の他に、元バイトの相田君も里緒のことを嗅ぎ回っていると聞く。

里緒に直接確認するが、怒って帰ってしまい、真相は闇の中…。

悶々とする亮介。そんなとき、昔のバイト仲間である翔と健太と3人で会うことになり、真相に近づく…?


「翔、久しぶりだな。」
「うわー、亮介、いつぶりだっけ?」

今日は昔、バイトで仲の良かった健太と翔の3人で久々に集まった。健太とはこの間会ったばかりだったが、翔とは3年ぶりだろうか?

「翔って今もあの会社にいるんだろ?その後どう?」
「そうだなー、何となくあのまま就職したけど、今は転職しようかと悩んいでるよ。」

久々に会ったのが嘘みたいに、3人は昔と変わらず楽しい時間を過ごした。すると健太が何気なく、元バイトの相田君の話を振った。

「翔、この間、相田君が来たんだって?」
「そうそう。亮介、相田君って覚えているか?亮介のファンだった…。」

ーファン?相田が?

相田君とは直接接点など無かったし、交わす言葉は挨拶程度だった。そもそもいい大人が同性のファンなんて、おかしな話だ。

「相田君ってやたら亮介の事好きで、よく俺に聞いて来たんだよ。趣味はなんだとか、好みは何だとか…。だから初め、彼はてっきり男性が好きなのかと思っていたんだ。けれどこの間、会社に遊びに来る数日前に、ちょうど女性と歩いているのを見て…。」

亮介はこの話を聞いて、少し嫌な予感がした。

「その女性ってどんな人だった?」
「うーん。背は低めで、髪はボブくらいだったかな。その女性はお姉さんだって言っていたけど…。ただ、相田君は普通に彼女が居るんだってな。亮介、狙われていた訳じゃ無かったんだな。」

お姉さんと聞いて、亮介の嫌な予感は益々大きくなっていった。

「そのさ、“あいだ君”って子の漢字表記、覚えているか?」
「漢字?たしか、普通の“相田”じゃなくて…。」

翔がテーブルの上に書いた文字は、“間”だった。

ーやはり、そうか…。

亮介が”相田君”だと思っていたのは、”間君”だった。耳で聞いただけだったので、間違った漢字で覚えていたのだ。

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