東京シンデレラ Vol.9

東京シンデレラ:結局みんな独りぼっち。大人数でいるほどに深まる、女の孤独

私たちは、東京にいる限り夢を見ている。

貧しい少女にガラスの靴を差し出す王子様が現れたように、いつかは幸せになれると。

だが必ず、自分が何者でもないと気づかされる時が来る。

神戸から上京し、港区女子へと変貌を遂げる真理亜と、その生き様を見つめる彩乃。

彼女たちが描く理想像は、現実なのか、それとも幻なのか...

真理亜に嫉妬しながらも、東京でもがきながら生きる彩乃。しかし真理亜がアメリカへ旅立ち徐々に変わり始めた。3年後、真理亜が東京に戻ってくることになったのだが・・?


—真理亜が帰ってきたらしい。


私は、真理亜の帰国を彼女のInstagramで知った。

それも無理はない。LINEも変更し、携帯の番号も変えたため、多分真理亜は今の私の連絡先を知らない。

真理亜が東京を離れて2年くらい経った頃、私は全てをリセットしたくて、一度自分の連絡先を全て変えた。

人生はゲームのように簡単にはリセットできないけれど、LINEのIDを変え、Instagramでフォローする友達を整理して携帯の番号を変えれば、何となくリフレッシュできるような気がしたのだ。


東京で生きている年数が長くなるにつれ、増えていくしがらみ。知り合いの数が多くなればなるほど、尽きぬ人間関係の悩み。


“大人になるにつれ友達は選べる”と言うけれど、それは本当なのだろうか?学生時代の方が、意外に気が楽だったのかもしれない。

私が携帯電話など全て変えるキッカケとなったのは、忘れもしない早苗の誕生日会だった…。

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