カマトト狂騒曲 Vol.4

集合写真は、小顔に見えるよう“二歩”引くのが当たり前。他人は「蹴落とすため」にある女子アナたち

キャリアも幸せな結婚も、そして美貌も。

女が望む全てのものを手にし、したたかに生きる女たちがいる。

それは、東京の恋愛市場においてトップクラスに君臨する女子アナたちだ。

清純という仮面をかぶりながら、密かに野心を燃やす彼女たち。それは計算なのか、天然なのか。

そして彼女たちはどうやって、全てのモノを手にしようとするのだろう…?

局の絶対的エース橘花凛と同期でありながら、地味枠採用の田口レミ。後輩のカマトト女・木崎翔子と花凛を対決させようとするが、逆に落ちぶれた野球選手を勧められてしまう。


—美人は三日で飽きる。だから女は顔じゃない。

世間ではそう言われることが多いが、果たしてそれは本当なのだろうか。花凛を見ていると、私は明らかに美人の方が得をしている気がする。

私だって、そこそこ可愛い。

女子アナになれるくらいだから、世間一般に言われるような“ブス”でもなければ“残念な顔”でもない。

でも何かが足りない。それは自分でも分かっている。
圧倒的に、“華”がないのだ。

「レミ先輩、今日はチーク薄めですか?ちょっと顔色が悪いような...」

木崎翔子が嫌味のない感じで忠告してきてくれるが、私は知っている。

チークが足りていないんじゃない。25歳を過ぎると、朝は血行不良でくすんで見えるだけ。

「ありがとう。メイクさんに言って、ちょっとチーク足してもらうね。」

ツヤツヤと艶やかに輝く翔子の肌を見ながら、軽い嫉妬を覚える。私だって、昔は可愛かったはずなのになぁ。

いつからこんなに肌もくすみ、前までなかったはずの目尻のシワが気になり始めたのだろうか。たまにカメラ越しに見る自分にゾッとする時がある。

ため息まじりにそんなことを考えていると、花凛がやってきた。

「みんな可愛いんだから、薄化粧でも大丈夫よ。ところで、今度の年末特番の衣装、みんなは何色着るの〜?」

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