SPECIAL TALK Vol.38

~大切なのは一歩踏み出すこと恐れずに、はじめればいい~

2020年のニューリーダーたちに告ぐ

メガネと言えば、一昔前までオシャレとはほど遠く、値段が高くて選択肢も少ないというイメージが強かった。そんなイメージを大きく変えたのが、販売本数日本一のメガネブランドJINSだ。

旧態依然としたメガネ業界に革命を起こし、新たなスタンダードを生み出した創業者社長の田中 仁氏は、視力矯正以外にも花粉カットやブルーライトカットなどメガネの新たな市場を掘り起こしてきた。「メガネから世の中を変えるビジネスが生まれる」と語る田中氏の次の戦略とは?

後進の育成にも尽力する生き様から、次代のリーダー像を探る。

田中 仁氏 株式会社ジンズ代表取締役社長

慶應義塾大学大学院 政策メディア研究科 修士課程修了。1963年、群馬県生まれ。1988年 ジェイアイエヌ(現:株式会社ジンズ)を設立。2001年アイウエア事業「JINS」を開始。13年 東京証券取引所第一部に上場。群馬県の地域活性化支援のため「田中仁財団」を設立。起業家支援や前橋市の街づくりにも携わる。

金丸:お忙しいなか、お越しいただきありがとうございます。

田中:この度はお招きいただきありがとうございます。

金丸:私は長年メガネを愛用しているんですが、そのメガネ業界に「JINS」で新風を吹き込んだ田中さんのお話を聞くのを楽しみにしていました。

田中:それはありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

金丸:今日は表参道のフランス料理店『キャリエ』のアットホームな空間で、上質のフレンチをいただきながらお話を伺いたいと思います。早速ですが、ご出身はどちらですか?

田中:群馬県の前橋市です。前橋市でも端っこのほうの田舎です。近くに利根川が流れていて、自然がいっぱいありました。

金丸:子どもの頃はどんな遊びを?

田中:田舎の遊びは一通りやりましたが、一番夢中になったのは、昆虫採集です。川沿いの木にカブトムシがたくさんいて、よく捕っていました。あとは山でクワガタを捕ったり。

金丸:それはうらやましい。うちの近所にはクワガタがいなくて。

田中:うちのほうは、クヌギの木にたくさんいましたよ。カブトムシなんて明け方の4時くらいに捕りに行ってました。枝が川面に向かって伸びていて、スズメバチもいっぱいいて危険なんですけど、それでも木によじ登って。いまだったらとてもじゃないけど、危なくてやれないです。

金丸:でも自然の中にいると、学ぶことが多いですよね。

田中:そうですね。自然豊かなところで生まれ育ったのは、とてもよかったと思います。

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