彼女になれて、妻になれない Vol.10

ブランド品で戦うのは止めた。田舎に嫁いで気づいた、東京の不自由さとは?

元彼の結婚。

適齢期の女性にとって、これほどまでに打ちのめされる出来事があるだろうか。

元彼がエリートだったら、なおさらだ。

どうして私じゃなかったの。私になくて、彼女にあるものって何?

東京で華やかな生活を送るエリートたちが、妻を選んだ理由、元カノと結婚しなかった理由を探ってみる。

先週、元彼の妻・みなみが、超地味に変わっていたことに驚いた奈緒。しかしみなみは、「今の私は昔よりも自由」と言う。その真意とは・・・?


「今の方が自由って、どういうこと?」

奈緒は、みなみが言った言葉の意味がさっぱり理解出来なかった。

−周囲に気を遣って、大好きだったブランド品を身につけることが出来なくなるなんて、不自由じゃない?

奈緒の問いかけには答えず、みなみはスマホの画面を見せながら突拍子もない質問をしてきた。

「この絵、いくらだと思う?」

真っ青なキャンバスの中央に一本、縦の白い線。

シンプルな絵だ。

奈緒は、見当もつかず正直に分からないと答えた。

「44億円よ」

その金額には驚いたが、突然芸術の話を持ち出されても、みなみが何を言おうとしているのか全く理解出来なかった。

アメリカの画家の有名な作品らしいが、奈緒には「へぇ」以外の感想が生まれなかった。

「みなみ、よく分からないんだけど・・・。芸術にハマったとか、そういう話?」

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