彼女になれて、妻になれない Vol.6

男から高い婚約指輪を貰う代わりに、女は何を差し出す?結婚に必要なたった1つのこと

元彼の結婚。

適齢期の女性にとって、これほどまでに打ちのめされる出来事があるだろうか。

元彼がエリートだったら、なおさらだ。

どうして私じゃなかったの。私になくて、彼女にあるものって何?

東京で華やかな生活を送るエリートたちが、妻を選んだ理由、元カノと結婚しなかった理由を探ってみる。

先週、グルメな元彼・宏樹の、元妻である玲子に偶然再会した奈緒(29)。一緒に食事をしていると酔い潰れてしまった玲子を、仕方なく自宅に泊めることにした。


「あー、頭痛い・・・」

AM9:00。昨日、奈緒との食事中に居眠りを始め、仕方なく連れて帰ってきた元彼の元妻・玲子がようやく起きた。

「玲子さん、おはようございます。良かったら、お水どうぞ」

「やだ、ごめんね奈緒ちゃん。ありがとう」

グラスを受け取るなり一気に飲み干した玲子は、奈緒の顔を覗き込むように言った。

「奈緒ちゃん、迷惑かけちゃって本当にごめんね。今日、何か予定あるんじゃない?大丈夫?」

「はい、夕方ネイルサロンを予約していて、夜は友達とご飯に行く予定です」

「じゃあお昼は空いてる?昨日のお詫びにランチでもご馳走させて。それに、私ったら寝落ちしちゃって、奈緒ちゃんの質問に答えてないじゃない?」

奈緒は、玲子が昨日の会話を覚えていたことに驚いた。

「じゃあ、お言葉に甘えて。お願いします」

昨夜は結局、レストランもタクシーも奈緒が支払った。何より、二次会に行くのを辞めてまで玲子に付き合った。ランチをご馳走になるには十分な理由があるはずだ。

「シャワー浴びますか?」

奈緒が聞くと、「色々ごめんね。ありがと」と言って、彼女はすぐに立ち上がった。

間もなく、バスルームから玲子の鼻歌が聞こえてきた。

たまに音程が外れたり、テンポが狂う愉快な歌声に、思わずクスッと笑ってしまった。

【彼女になれて、妻になれない】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo