年内婚約 2017 Vol.10

「俺、君のことが...」5回もデートしてるのに、ナゼ告白されない?純朴男の寸止め地獄の秘密

―私、年内に婚約するー

都心で煌びやかな生活を送る麻里・28歳は、ある日突然、こんな決意を固めた。

女の市場価値を冷静に受け止めれば、20代で結婚した方が絶対お得に決まっている。

掲げた目標は“今年中にプロポーズされる”こと。

麻里は本気の婚活を決意したが、男たちとのデートはうまく行かず元彼にすら「結婚」という言葉を出した途端に引かれてしまう。

だが麻里は、自分を騙した既婚男・浩一利用し運命の男と、とうとうデートの約束を取りつけた


―麻里ちゃん、お店の場所分かるかな?もし家にいるなら、マンションの下まで迎えに行きますー

ただでさえドキドキが止まらないデート直前、「迎えに行く」という優樹からのメッセージに、麻里の胸はさらに高鳴った。

彼が予約してくれた『ラパルタメント ディ ナオキ』は、麻里の家から徒歩10分弱ほどの距離であり、その便利な立地も彼の気遣いゆえだろう。

そして同年代のデート相手たちとは店で直接会うことになるのが多い中、このちょっとした距離を“迎えに来てくれる”というオファーは、かなりポイント高めだ。

スマホで地図を眺めながら不安定なハイヒールでコンクリートを歩くのは正直しんどい。何だかんだで、女はこういう単純な優しさに弱いのだ。

自分がそれなりの好意を抱いている相手ならば、尚更である。

鏡の前で、麻里は何度も全身をチェックする。

服はバッチリとキメすぎないよう、ネイビーのニットのセットアップを選んだ。シンプルだが素材は良いものだし、身体のラインもイイ感じに強調してくれる。

そのぶん、アクセサリーはユラユラ揺れるゴールド系の華奢なものでまとめ、足元はラベンダー色のマノロブラニクを合わせた。

―はぁぁ、楽しみ...!

思わずスキップでもしてしまいそうな勢いで、麻里は部屋を出た。

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