記念日に訪れるべきは丸の内だった!幸せな二人で行きたい名レストラン3選

福井県越前市産白イカのファルシー ジャガイモのニョッキと牛蒡のピュレ フォワグラと大黒本しめじと共に レモングラスと新生姜のエムルッション。料理はともにディナーコースの一例


進化を見据えて、全国を巡り、創造される美食
『サンス・エ・サヴール』

『サンス・エ・サヴール』に人は何を求めて通うのか。それは安定でなく、刺激なのだろう。

「海と大地を表現した皿です」と料理長が話すのは、この日に供された前菜。

ぽってり丸みを帯びた白イカの周りに、フォアグラやジャガイモのニョッキ、大黒ホンシメジを整然と。ゴボウは素揚げのほか、ピュレにも使われ、イカを支える土台になっている。

ナイフを入れた瞬間、イカの身から溢れ出すのはカポナータ。ズッキーニ、ピーマン、ゲソの食感が心地良く、斬新だ。

北海道白糠産仔鹿のロティ。目で、舌で楽しませてくれる


「素材を活かしながら意外性を盛り込んで、笑顔を作りたいんです」

積極的に全国を巡り、食材と出合っては「この食材に広がりを持たせるには何を合わせたらいいか?」と思いを巡らす。そうして新たなひと皿の数々が創られるのだ。

この日のメインは北海道で名人が仕留めた仔鹿。ソースに合わせたのはタコで「鹿のために北海道に行ったら近くの海で揚がっていて」。柔らかいタコの甘みは仔鹿との相性が抜群だった。


「最初は南仏を表現する気持ちの方が強かったのですが、師匠から『日本ならではの南仏料理を作ればいい』とアドバイスされて」
それから全国行脚に熱を上げるようになった。

「テル・エ・メール(大地と海)」「シュクレ・サレ(甘さと塩気)」という彼らの感性を核としつつも、日本が育む季節の素材を用いている。「地産地消ならぬ国産国消」。目指すは、丸の内で披露する全国食材の見本市だ。

刺激的で新しい一皿を追求するこの店は、是非ともとっておきの日に訪れたい。

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