麗しの35歳 Vol.6

35歳・婚活の過酷な現実。苦しむ独身女子を救った、魅惑のジャンヌダルク

女性の結婚率は、35歳を境に急激に下降する。

東京で、まことしやかにささやかれる言葉だ。

他にも、身体の変化、実家の問題、将来への不安と、目を背けたいことが増えてくる年齢でもある。

だがしかし。そんな悲観を抱くことは一切なく、麗しき独身人生を謳歌する女がいた。

恭子、35歳。

彼女が歩けば、男たちは羨望の眼差しで振り返り、女たちは嫉妬する。

恭子は一体、何を考えているのか?


外資系ラグジュアリーブランドで働く部下の周平は、恭子にそっと想いを寄せ、それに気づいてしまった元彼女・瑠璃子は気が気でない。

一方、恭子に敵対心を抱く独身の理奈は、食事会で料理上手をアピールすることに成功し、勝利を確信していた。


理奈さん。ディレクターと恭子さんの噂って、嘘ですよね?」

『青山 川上庵』でのランチタイム。周平君が珍しくランチに誘ってきたと思ったら、さっきから一方的にずっと恭子の話ばかりしている。

「さあ、そんなの知らないわよ。自分で本人に聞いたら?」

私の冷たい物言いに驚いたのか、周平君はクルミだれせいろ蕎麦を食べる手を止めて、目を丸くしている。

そう、私は朝からずっと機嫌が悪いのだ。

原因は、男友達からの一本のLINE。

—理奈、ごめん!どうしても独身男子がもう一人集められなくて…食事会はリスケでお願いします。

週末に控えていた食事会が、キャンセルになってしまった。

たった一人の独身男を見つけるのは、男同士ですら、そんなにも難しいことなのだろうか。

—本当は、理奈にピッタリの、独身の友達がいるんだけど、商社勤務で今インドに駐在中なんだ。数年で帰国するから必ず紹介するよ!

言い訳のようなLINEに、気持ちがますます落ち込んでいく。

商社勤務のお友達は確かに魅力的だけれど、そんな時間はない。インドから帰国する数年を待っているうちに、私も同じだけ、歳を取ってしまう。

がっかりして肩を落とした。

35歳の婚活は、想像していた以上に過酷である。

次だ、次に行こう。

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