日曜日の女 Vol.2

日曜日の女:「既婚」であることだけが誇り。価値観押し付け女から垣間見る、隠された心情

東京には、都合の良い勘違いをしている女が多い。

麻布十番で会員制サロンを開いている麗子のもとにも、毎週のように勘違い女が現れる。

麗子は毎週日曜日になると、その週に出会った女たちを振り返るのを趣味としている。

先週は、自分をモテると勘違いしている女・カナを紹介した。

さて、今週麗子を驚かせた女とは?


<今週の勘違い女>
名前:マリ
年齢:30歳
職業:会社受付

私、人妻なんで。


会員制リラクゼーションサロン「angelle(アンジュール)」では、今週も多くの女たちを迎え入れた。

都会の疲れた女たちは、みな癒しを求めている。

その証拠に、彼女たちはスケジュールに都合をつけて、麗子の元に足繁く通う。

そして愚痴や相談事、周囲の友人には漏らせないような本音をポツリ、ポツリと語っていくのだ。

しかし、癒されに来たはずのサロンで、うっかり心の武装をしてしまうタイプの女もいる。

「それにしても、今週もあの結婚賛美は凄かったわね…。」

うっかり呟いてしまった一言を、セラピストの陽子は聞き逃さなかった。

「岡野さんのことですよね?私も結婚しているかどうか聞かれましたよ、得意げに。」

今週水曜日に訪れた岡野マリも、武装してしまう女の一人だ。

会社受付をしているマリは、座りっぱなしの仕事で腰の調子が良くないと最近この店に通い始めた。

だが、施術中のお喋りが、とにかく「結婚していない女は自分よりランクが下」という態度で繰り広げられるため、麗子も陽子もほとほと困りはてていた。

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